玄米を食べるだけで!身体にとってうれしい効果
玄米が身体に良いという話はよく耳にするのではないでしょうか。
しかし、具体的にどのような効果があるか、ご存知ですか?
玄米の主な効果としては、免疫力アップ、便秘解消、美肌効果が挙げられます。
今回はこの代表的な3つの効果について、詳しくご説明していきます。
早速、項目別に見ていきましょう。
免疫力アップ
まず一つ目に挙げられるのは、免疫力アップです。
玄米は健康に良さそうというイメージ通り、身体に良い成分が多く含まれています。
なかでも、免疫力アップに働きかける成分は以下の通りです。
ビタミンB群
玄米にはビタミンB群が豊富に含まれており、特にビタミンB1とビタミンB6が多く含まれています。
ビタミンB1は、糖質の代謝に働きかける成分です。
ビタミンB1が不足していると、糖質をエネルギーに変える力も不足してしまうため、脂肪を蓄えやすくなってしまいます。
ビタミンB6は、代謝に関わるさまざまな酵素反応に必要となります。
ビタミンB6が不足すると、代謝が悪くなり体温が上がりにくくなります。低体温の状態は血液の流れが悪くなり、免疫力が下がってしまいます。
食物繊維
食物繊維といえば、この後詳しくご紹介する便秘解消に効くイメージがあるかもしれません。
しかしそれだけでなく、免疫力にも関係します。
免疫に関わる機能の6割は腸に存在していると言われており、食物繊維により腸内環境を整えることは、血糖値の上昇を抑えたり、血液中のコレステロール濃度を低下させたりといったことにも繋がります。
これらは結果として、糖尿病をはじめとしたさまざまな生活習慣病の予防にもなります。
ミネラル
玄米には、ミネラル類も豊富に含まれています。
なかでもカリウムやマグネシウムは、免疫力アップに欠かせません。
カリウムは、塩分を排出する機能があり、高血圧の予防や改善に効果的です。
カリウムが不足すると、食欲不振や脱力感、不整脈などが起こります。食欲がなくなり十分な食事を摂っていないと、栄養バランスが崩れ、免疫力が低下してしまいます。
マグネシウムは、体内のさまざまな代謝機能を助ける力を持っているほか、筋肉の収縮や、体温・血圧の調整をする役割も担っています。
体温と免疫力には深い関係があり、低体温の状態では免疫力に関わる細胞の働きが低下してしまいます。
便秘解消
先ほどもご紹介したように、玄米には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
玄米にはどちらも含まれていますが、特に多く含まれているのは不溶性食物繊維であり、この不溶性食物繊維が便秘の予防・解消に大変効果的なのです。
不溶性食物繊維は、体内で水を含むと膨らむという性質があります。これにより便の嵩が増し、腸壁を刺激するため、排便のためのぜんどう運動が活発になります。
また、水分を含んでいることにより便の水分量を保ち、柔らかくするため、排出しやすくなります。
これが、食物繊維を摂ることで便秘が解消されるメカニズムです。
食物繊維は便秘の予防や解消に効果的であることは想像しやすいかと思いますが、ビタミンやミネラルも同じく、腸内環境を整える働きがあります。
便秘に悩んでいる方は、食物繊維のほかの栄養素も豊富な、玄米を摂るのがおすすめです。
美肌効果
腸内環境を整えることは、美肌にも繋がります。
イメージしづらいかもしれませんが、腸内環境と肌は関係が深いのです。
腸内環境が悪化すると、腸の中に溜まった便が腐敗し、有害物質が発生します。
この有害物質が血液を通って全身にめぐります。さらに、身体がこの有害物質を肌から排出させようとするときの刺激で、ニキビや吹き出物ができるのです。
しっかり便として有害物質を排出して腸内が綺麗な状態であれば、有害物質が全身をめぐることはなく、肌も綺麗に保つことができます。
手軽にうれしい効果を
玄米のうれしい効果をご紹介してきました。
今回は主な3つの効果をご紹介しましたが、これだけでも玄米には多くの成分が含まれていること、身体にとって良い効果が多くあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
特別な努力をしなくても、毎日のお米を一食でも玄米に変えるだけで、身体にとって嬉しい効果がこれだけあるのです。
ぜひ、免疫力を上げたい方、便秘を予防・解消したい方、肌を綺麗にしたい方は、食事に玄米を取り入れてみてくださいね。