玄米は本当に健康?何が健康なの?
古くから健康食品として知られている玄米。近年の健康志向ブームで、自宅で玄米を食べる人も増えているのではないでしょうか。
でも、玄米は本当に健康なのでしょうか。なんとなく、健康そうだから。みんなが健康だと言っているからそうだ。というレッテルが貼られ、本来の効果はあまり知られていないのではないでしょうか。
そこで今回は、玄米は本当に健康なのか。玄米のもつ栄養素やその効果とともに、ご紹介していきます。
免疫力が上がる
玄米には、身体をつくる栄養素が多く含まれています。
ビタミンB群は、糖質をエネルギーに変える役割や、代謝を促す役割を持っています。不足すると、余った糖質が脂肪に変わり肥満になりやすくなったり、代謝が悪いと体温が下がって血液が全身に巡らず、免疫力が低下したりします。
ミネラルは、カリウムやマグネシウムなどに分類され、玄米に多く含まれています。
カリウムは塩分を排出する役割があり、高血圧の予防や改善に効果があります。不足すると、食欲が落ちたり、脱力感に襲われたり、さらに不整脈などが起きる恐れもあります。
食欲が落ちて食事を十分に摂らないと、栄養バランスが崩れ、免疫力が低下してしまいます。
マグネシウムは、代謝をたすける役割のほか、筋肉の収縮、体温・血圧の調節にも役立っています。
体温を適切に保って免疫力を上げるためには、マグネシウムが欠かせません。
食物繊維は、血糖値上昇を抑える役割や、血液中のコレステロール濃度の低下など、さまざまな効果が期待できます。
このように、玄米に多く含まれる栄養素は、身体の免疫力を上げてくれる、有能な栄養素ばかりなのです。
不溶性食物繊維で便秘解消
食物繊維にはもう一つ、大きな健康効果があります。
玄米に含まれる食物繊維の多くは、不溶性食物繊維です。
水に溶けない不溶性食物繊維は、体内に入ると胃や腸で水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激します。その刺激により便意を促し、排便をスムーズにします。
また、有害物質を吸着させて、便と一緒に体外に排出するため、腸を綺麗にしてくれます。便秘というのは、腸内にゴミを溜めているのと同じですので、それをリセットしてくれるのは、とても嬉しいですよね。
腸内を綺麗にすることは、大腸ガンのリスクの低減にも効果的です。
便秘が解消されること=お腹がスッキリしてそこで効果終了…ではありません。嬉しいことに、便秘が解消されることによる身体にとって嬉しいことは、さらに連鎖していきます。
具体的な例を一部ご紹介します。
肌が綺麗になる
栄養は、腸から血液を巡って全身へと届けられます。
しかし腸内環境が悪いと、良い栄養を腸から全身に行き渡らせることができません。
そうなると、肌の新陳代謝も悪くなり、古い肌細胞が残ってしまいます。本来されるはずの肌再生が循環せず、くすんでゴワゴワとした肌になってしまうのです。
さらに、便として排出されない老廃物を肌からも排出しようとすることで、皮脂分泌が過剰に行われ、ニキビや吹き出物ができやすくなります。
しかし、便秘が解消されることで腸内環境が本来のあるべき状態に整い、正常な働きをすることで新陳代謝も良くなります。一見便秘と肌荒れは関係が無さそうに見えますが、実は直結しているのです。
自律神経が整う
腸内環境が悪いこと、体内に血液がスムーズに回らないことは、体調にも悪影響を及ぼします。便秘は、自律神経の乱れを起こすと言われているのです。
血液が全身に回ることで身体がほぐれて、肩こりや腰痛が改善されます。
頭痛やイライラ、不眠なども、自律神経の乱れからくる症状です。便秘が解消されることで、このようなストレスが軽減されるというのも、意外な関係性ですよね。
玄米は本当に健康!
玄米には、健康そうというイメージ通り、身体に良い栄養素が多く含まれています。
白米も美味しいですが、玄米だとこれだけの健康効果があると知ったら、それを落としてしまったものを食べるのは、もったいないという気持ちになるのではないでしょうか。
最初に述べた、”玄米は本当に健康なのか”という問い。答えは”YES!”です。
玄米にどのような効果があるのか分かったうえで食べたら、ダイエットや健康への意識も高まりますし、効果も感じやすくなるのではないでしょうか。
玄米を食べることの意味をたくさん知った今日から、玄米を食べていなかった人は玄米食を始め、すでに食べている人は、ますます玄米の健康効果を実感してください。