玄米は、貧血の人におすすめ!注意すべき貧血症状とは?
日本人の多くが貧血に悩んでいるといわれています。
特に女性は貧血症状を発現する傾向が強く、貧血によって生活を制限されているという人も少なくありません。
加えて、貧血を治すことは容易ではなく、貧血の治療薬(鉄を補給する薬)によっておなかの調子を壊してしまうこともあります。
食事の内容や栄養素にも気を配る必要があり、鉄分の多い食事や貧血を改善しやすくなる栄養素の補給が重要となります。
とはいえ、貧血に良いとされる食事を作るのは大変で、多くの食材を献立に並べる必要があります。
そんな時におすすめなのが、「玄米」です。
玄米には豊富な栄養素が含まれているため、貧血症状に悩んでいるという人は玄米を食生活に取り入れてみるのがおすすめです。
そこで今回は、貧血について簡単に紹介しながら、玄米が貧血にオススメな理由を解説します。
貧血とはどんな病気?
貧血とは、血液中の成分のひとつである赤血球や、その中で酸素を運搬する役割を担うヘモグロビンというタンパク質の量が不足することにより、血液が組織(細胞)に十分な酸素量を届けられなくなった状態を指します。
貧血になる原因としては、過剰な出血、赤血球の材料不足、血を作る機能の病気、赤血球を破壊する病気など、さまざまなものが考えられますので、貧血を治療するためには原因の特定が必須となります。
とはいえ、「原因は分からない」けれども貧血気味という人も少なくありません。
そのような人は鉄分を始めとしたミネラルなどの「栄養素不足」が引き金となっている場合かあります。
特に、ヘモグロビンの材料となる鉄不足で起きる鉄欠乏性貧血は、若い女性の4人に1人が経験しているといわれています。
ダイエットや食事制限、かたよった食生活などが貧血に与える影響は非常に大きいです。
貧血の症状は
貧血の主な症状としては、疲労感、倦怠感、顔面蒼白、軽い運動でも動悸、息切れがする、などが挙げられます。
貧血の症状が進行すると、頭痛、目まい、気が遠くなる、意識が薄れる、倒れてしまうなどの深刻な状態になることもあります。
また、初期症状として自覚症状が乏しい場合もあり、「なんとなく気分がのらない」「やる気が出ない」などの漠然とした不調として貧血症状が出現する場合もあります。
貧血の治療とは?
貧血を引き起こしている原因によって治療法は異なります。
なんらかの出血があったり、女性の場合であれば月経の異常があるなど、特定の原因がある場合には、その原因に対する治療を行うことが必須となります。
例えば、自分自身では気がつかないような出血であっても、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などがあると、自分では知らない間に消化管から出血している可能性があります。
このような場合、出血の原因となっている病気を治療するのが最優先です。
一方、ビタミン類やミネラルなどの不足によって貧血を発症しているという場合もあります。
例えば、最も多く見られる鉄欠乏性貧血は、鉄分を補充することが欠かせません。
鉄剤とよばれる薬を使用したり、鉄分を多く含む食事をするのが重要です。
また、ビタミンB12や葉酸の不足による貧血も存在し、このような場合にはビタミンや葉酸など、不足している栄養素を補ってあげる必要があります。
このように、貧血の治療のためには、原因疾患の治療はもちろんのこと、不足している栄養素を補充するという考え方が大切となります。
貧血の人にこそ玄米がオススメな理由
特定の原因がないのにいつも貧血気味という人は、栄養素が不足している可能性があります。
特にダイエットや食事制限をしているという心当たりがある人は栄養不足の可能性が高いです。
また、貧血に関わる栄養素には鉄分やビタミンなど様々なものが存在するため、「バランスよく栄養素を摂取する」という考え方が重要となります。
そんな時におすすめなのが「玄米」です。
玄米にはミネラルやビタミン、食物繊維などが非常に多く含まれているため、白米を玄米に置き換えるだけで貧血の治療に必要な栄養素をバランスよく補給できます。
その上で、特に不足している栄養素をサプリメントなどで補ってあげるのが良いでしょう。
サプリメントなどでピンポイントに栄養素を補給することも重要ですが、毎日食べる白米を玄米に置き換えることで、ビタミンやミネラルなどを総合的に摂取することが出来るようになります。
玄米を使って不足しがちな栄養素を賢く補ってあげましょう。